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青色コラム

著者紹介:1995年生まれ。大阪生まれ、東京育ち。現在沖縄にて大学生として活動中。

なぜ青色か、それは青い空の無限の広がりと、己が青さを意味しているのである――。 嘘です。ただ青が好きなだけです。2秒で考えました。 非公認コラムニスト・くぼただいちが日々の出来事や活動、映画などの鑑賞批評もどき等を綴ります。

ドラマ「まほろ駅前番外地」 困ったらまほろ駅前多田便利軒まで

超ネタバレ映像批評コラム

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出演・瑛太松田龍平 他
 
演出・大根仁
 
脚本・大根仁、黒住光
 
 
公開・2013 日本
 
ストーリー・東京都まほろ町、まほろ駅前のボロマンションに事務所を構える多田便利軒。「依頼された仕事は極力引き受けます」という触れ込みで、多田(瑛太)と行天(松田龍平)が日夜仕事に励んでいるーーのならいいのだが、便利軒は年中不景気。多田から雇われているわけではなく、あくまでも居候の行天には当然のように給料も出ない。
そんな便利軒にも時折変な依頼が舞い込んでくる。多田と行天の凸凹コンビは毎回すったもんだしながら、その依頼をこなしたり、たまには失敗したりしながら、まほろ町で生きていく。
 
 
 
 
 
 
 
個人評価・4.2/5.0
 
 
今回超ネタバレコラムで紹介するのは、ドラマまほろ駅前番外地」
テレ東で深夜の30分枠でやっていたドラマです。
 
 
そもそもこの「まほろ駅前シリーズ」は、三浦しをん原作の小説「まほろ駅前多田便利軒」の二部作を元にして制作された作品。
三浦しをんは本作で直木賞を受賞しています。
映画2本とドラマ1本から展開されるシリーズですが、今回紹介するドラマ「番外地」はシリーズの中でも少し変わった立ち位置にいます。

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↑映画二部作
 
ドラマは時間軸的には丁度この2本の映画の間を描いています。
が、
設定が微妙にパラレルワールドらしいんです。
 
パラレルワールドというと仰々しいですが、具体的には映画版と役者が一部入れ替わっていたり、多田と行天の血みどろな過去の接点が一切語られなかったり、まぁそんくらいのものです。
 
俺は映画まほろ駅前多田便利軒も見ていますが、全く気になりません。パラレルにする必要があったのか疑問です。むしろパラソルでも、最早パナソニックソーラーパネルでもよかったんじゃないかとさえ思えてきます。
 
 
よくないですね。
 
 
 

映画とドラマの比較

さて、映画とドラマでは監督が異なるまほろシリーズ。
正直どちらの方が面白いんでしょうか。
 
俺は断然ドラマです。
 
 
映画は原作のストーリー進行に忠実な分、多田と行天の正確な過去情報を得られます。
 
でもドラマと比較すると展開がゆるいですね。邦画特有の「えっ?まだ?」と思わずツッコミたくなる長回しシーンが、よりその印象を助長させます。
長回しは視聴者に「長くね?」と思われた時点で、技法というよりはただ長いだけの映像になるんじゃないかと俺は思うのです。
 
 
ドラマを監督している大根仁は、モテキや最近ではバクマン。等、話題作を生み出すヒットメーカー。
やっぱり、演出が巧みです。
 
 
まずオープニングとエンディングの映像でそこはかとなく幸せになれます。
オープニングではまほろの町を多田と行天がぶらぶら歩いているだけ。
エンディングでは二人が事務所でいちゃついているだけ。
でもこれがまたいいんですよねぇ。(注・筆者にゲイの気はありません)

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↑歩いているだけのOP。少し変わった手法で撮影されています。

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↑二人で納豆食ったりくすぐりあったりするだけのED。事務所の雑多感がいい味出してます。
 
 
 
ストーリーとしては、基本的に便利屋に持ち込まれた依頼を二人が極力こなしていきます。
最初の頃はしょうもない平和な依頼ばかりですが、回を重ねるごとにデンジャラス度合いが上昇。
 
最終的には

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血だるまになります。
 
 
ドラマ版は深夜放送だったので、映画より内容がやや過激です。
 
こんな笑いありかよ!と思わず憤ってしまったのは、『第7話 廃棄拳銃、引き取ります』での一幕。
 
映画より引き続き登場する、いい年したチンピラのしんちゃん。

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便利屋が廃棄拳銃を預かったことを嗅ぎ付け、売ってくれとせがみますが当然拒否されます。
 
そこで、せめてロシアンルーレットだけでもやらしてくれと訴えるしんちゃん。長年の夢だったみたいですね。
ということで本人が提示したルールが、『弾を1発込める。多田と行天はクッションに発砲、しんちゃんのみ太ももに向けて発砲』という謎にストイックなものでした。
 
クッションでいいのなら・・・と渋々受諾する便利屋。
しんちゃんが机の上でくるくると拳銃を回すと、銃口は行天を指します。
 
「お前からだな」
「いいの?」
 
銃を持って構える行天。
 
「でもさぁ、もし1発目で当たっちゃったらそれで終わりだよ。しんちゃんそれでいいの?」
「・・・それじゃつまらねーよな・・・」
「だよね。じゃあさ、1発目しんちゃん撃ってもいいよ」
「えっ、い、いいのかよ、1発目撃たせてもらっちゃって・・・」
 
瞬時に丸め込まれました。
 
喜びながらも顔をひきつらせるしんちゃん。
太ももも震えています。
 
行天 「怖いの?」 
しんちゃん 「こ、この緊張感がたまんねぇよ」
多田 「無理すんなよ」
しんちゃん 「じゃあいくぞ!!」
 
 
バァーーーン
 
 
ええぇぇぇ・・・。
当たっちゃったよこの人。
 
呆然とする多田と行天に見送られ、足を引きずりながら部屋を後にするしんちゃん。
笑いました。ほんとに何しに来たんだよ
 
日常の中にさらっととんでもない非日常をぶっ込んでくる、そんな危うさが魅力のドラマなんです。
 
 
 
男同士のバディものっていいですよね。
何も考えていないようで、実はお互いのことをいつも思っているツンデレなところとか、実に癒されます。(注・筆者にBLの気は断じてありません)
 
二人ともヘビースモーカーで多田はラキスト、行天は赤マルを愛煙していますが、二人で1本のタバコを回し吸いするシーンとか痺れますよね。(注・かえすがえす筆者にホモの気はありません)
 
 
もうここまでくると何かの適性が出てしまいそうで怖いです。

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↑軽トラにもたれ掛かって回し吸いするシーン。渋すぎる。
 
 
とにかく、情けなくてしみったれてるのに不思議とカッコいい男二人のドラマ、それがまほろシリーズです。
 
 
 
 
おまけ
 
Q.瑛太はど~れだ?
 

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b

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c

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A.答えはa。bは瑛太に似ていると俺の中でもっぱら噂のオダギリジョー。cは全く関係ない荒川良々
 
 
 
 

 

 ↑今回紹介したドラマはこちら

 

まほろ駅前番外地 (文春文庫)

まほろ駅前番外地 (文春文庫)

 

 ↑原作小説はこちら

 

 

ではまた!