渡嘉敷島バックパッカーズ! 最終日
初日・2日目・3日目の様子はこちらでチェック!
4月7日 最終日
遂に渡嘉敷島バックパックの二人旅も最終日を迎えます。
今日すべきはフェリー出発の午後4時までに北部の山を攻略し、港に戻ること。それさえ達成できれば無事にこの島から脱出できるわけです。
朝は自販機で購入したファンタグレープを二人でちびちびと分けて出発。
というのも今日はご飯に関してはある思惑があったため、お金を節約していたからです。
見えるでしょうか。この山奥に、「レストランちゅらうみ」なる魅惑の施設がぽつねんとあることを。
我々は考えました。
ーー名前の響きからして、この施設は高台から紺碧の海を眺めつつ郷土料理を楽しめるユートピアであることは疑いようもない!
と。
そこで我々はかねてより最終日のお昼ごはんはここで食べようと意気込んでいたのですが、そのことを考慮すると我々の残金は一刻の猶予もないのでした。
●予期せぬ救い
さて、渡嘉志久地域を抜けるには、早々に見るだけで悲しくなるような上り坂にぶちあたります。
しかし今日は登山日。そんなことは元より覚悟の上でした。
上り坂に今まさに一歩足を踏み出そうとした、その時。
「兄ちゃん達、どこいくの」
突然背後から声をかけられました。声の主はバンに乗った恰幅のいいおじさん。
「北の山の方へ」
とアンデルセン童話あたりに出てくる旅人みたいな返事をしたら、「途中まで乗ってきな」とのこと。
救いの神が顕現なされた・・・!!!
朝の7時から車という文明の利器に搭乗できるとは思いませんでした。
おじさんは渡嘉敷港に釣りに行くようで、かなりワープすることができました。
●いざ山登り
ここからいよいよ山登りが始まりました。
天気は快晴、足取りは重いですが、ずんずんと登っていきます。
それも全てはレストランのため。待ち受ける昼ごはんのことを考えれば嫌が応にも足が進みます。
その時、突然我々の前を鉄門が阻みました。
地図に乗っていない施設が不意に現れたのです。
鉄門はハブが敷地内に侵入するのを防ぐ目的で設置しているらしく、手動で開けることができました。
中には
このような整備されまくった展望台が。
どうもこの施設、「国立沖縄青少年の家」らしいのです。それ自体は少年少女達の研修施設ということで何ら問題ないのですが、我々が引っ掛かったのはその場所です。
1枚目の写真を見るとわかるのですが、沖縄青少年の家の位置は、地図上ではレストランちゅらうみの先にあることになっているんですね。
・・・あれ?レストランちゅらうみはどこにあったの?
我々は現在地をロストしてしまいました。
●レストランの真相
それから伊能忠敬のごとく周辺を歩き回り明らかになったことは、どうやら青少年の家の敷地面積が異様に広かったということでした。
↑青少年の家の正しい敷地面積(バックパッカーズ調べ)
そして浮き彫りになったもう1つの事実は、レストランちゅらうみは青少年の家に内包された食堂だということ。
急に雲行きが怪しくなってきました。
俺 「これってもしかして、施設利用者しか食べれないんじゃ・・・」
T君「青少年だったら食べれるんだよ、きっと・・・」
俺 「そうだよね。溢れる青少年っぷりと言ったら俺らの右に出る者はいないもんな」
ダメでした。
やはり国立機関なだけあって、利用者以外は原則飯にはありつけないようです。
しかし!
憔悴した我々の様子を見た職員の方が、「このまま見過ごすのは哀れすぎる」と働きかけてくれた結果・・・
なんと特例でバイキングにありつくことができました。
職員の方イエスキリストか!
骨身にしみて美味しかったです。
ちなみに青少年の家にはこんな場所もありますので、旅行に来られる方はご参考に。
↑自決跡。太平洋戦争時、まさにこの場所で何百人もの方が尊い命を自ら絶ちました。なんか映ってたりとかするとへこむので、あんまりしっかり見ないでください。
↑山奥のダム。この場所は発見難易度が異常に高いです。いい場所ですが、俺は2度と行きません。
●島一周とボーナスステージ
腹も満たせた我々は、その後まもなく島一周のミッションを完遂することとなります。
↑記念すべきゴールの瞬間
3日ぶりに渡嘉敷港に戻って来たのです。
ここで我々は目を疑う光景を目の当たりにしました。
初日は海の向こうに悠然と横たわっていた城島が・・・
陸続きになっている!!
↑before
まさかのボーナスステージが用意されてました。
これぞまさに潮時。城島も攻略します。
↑見ようによっては隕石が平地に突き刺さってるようにも見えます。
↑上陸。古代遺跡みたい。
↑サンゴも海水から出ています。
●地図完成
こうして我々の渡嘉敷島大冒険は幕を閉じました。
完成した地図がこちらです。
どこにも売られていない唯一無二の地図。やっぱり、お金には変えられない価値がありますね!
3万円なら売ります。
ではまた!