青色コラム

著者紹介:1995年生まれ。大阪生まれ、東京育ち。現在沖縄にて大学生として活動中。

なぜ青色か、それは青い空の無限の広がりと、己が青さを意味しているのである――。 嘘です。ただ青が好きなだけです。2秒で考えました。 非公認コラムニスト・くぼただいちが日々の出来事や活動、映画などの鑑賞批評もどき等を綴ります。

渡嘉敷島バックパッカーズ! 2日目

1日目の様子はこちらの記事でチェック!
 

4月5日 2日目

 
土管の中で目覚めた2日目。
 
今日は島の南部域をぐるりと回って、目指すは西海岸にある第2の都・阿波連地域。
 
早速の急勾配に、曇り空でも汗がにじみます。渡嘉敷島は村と村の間の道が全て山道なので、距離的には大したことなくても歩きだと一苦労。
 
ちなみにこの日の俺のファッションは「龍が如く」シリーズの真島吾朗を彷彿とさせるスタイルでした。

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↑参考画像
 
ただひたすらに気味が悪い
風通しは抜群なんですが、もし警察に見られたらどんなにおっちょこちょいなおまわりさんでも、とりあえず確実に職質されます。
町中でのこのスタイルは、全力でおすすめしません。
 
 
さて、ほとんど雲の中を歩くこと3時間あまり。この山道コースが尋常じゃなく長いんです。
途中イノシシ捕獲用の罠もありました。中に入ってみようかとも思いましたが、冗談抜きで死んじゃいそうな厳つさだったので踏みとどまりました。
 
 
●阿波連崎
 
昼過ぎに島の南端部に到達。
展望デッキのある後嶽原(くしたけばる)でりんごをむしゃむしゃ食べました。
 
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↑参考画像
 
 この付近は阿波連崎という岬になるんですが、ここのスケールのでかさが半端じゃないです。

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↑相棒のT君も思わず「ひゃっほう!」とマンガでしか見たことのないテンションの上がり方を見せる
 
そこには日本とは思えないような壮大な断崖絶壁が広がっていました。崖のへりまで自由に行けるので、下を覗くとそのあまりの高さに縮み上がります。
 
 T君「ここ絶対英一郎来てるでしょ」
 
興奮のあまり火サスの帝王を、まるでクラスメイトかなにかの様に気軽に呼び始めるT君。

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↑ロードオブザリングみたいな世界観
 
本当に大迫力なので、渡嘉敷島に来たらここには是非足を運んでみて下さいね。
 
 
●そして阿波連ビーチへ
 
岬からまた道を戻り西海岸を少し歩くと、遂に本日の目的地、阿波連ビーチ
徐々に雲も晴れてきて、世界でも屈指の透明度を誇るという海がそのベールを脱ぎ始めます。
 

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・・・なんだこれ。
 
 
青すぎでしょ。
 
 
T君「いや、え?なにこれ、海?こんなに青いの?」
俺 「最早逆に汚いって可能性すらあるよね。薬品とか入ってね?」
T君「もう青い越えてあゔぉいだわ」
 
『青い』の最上級は『あゔぉい』だそうです。
発音が無駄に難しい。
 
 
T君「『海が青すぎるんですけど』って警察に通報しよう」
 
 
あまりに綺麗な海を前に、完全に混乱してしまった一行。
 
 
阿波連には新垣商店というお店があり、これが唯一の商店でした。
2人で1本ずつ食べたパピコがうますぎる。
 
 
この日の宿は阿波連ビーチが目の前に見下ろせる展望台に決まりました。
こちらも屋根付きの超優良物件。なにより眼前に広がるオーシャンパノラマビューが贅沢すぎます。こんなプレミアムな眺めの場所に泊まっていいものかと若干焦りを覚えました。
 
 
●夕飯
 
そしてこの展望台、階段の下から奥の林を抜けると、秘密のビーチに抜けれるのです。
 
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絶対に誰も来ないであろうこのビーチで、我々は木を組んで焚き火をすることにしました。
※安全には充分考慮しています。
 
その焚き火に商店で買ってきた鯖の切り身をくべて、焼いちゃいます。

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奮発して買った南国チューハイで乾杯。

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そして、いい塩梅に焼き目がついた鯖をがぶり。
 

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あぁ、こんなのだめだわ・・・。
 
 
 
犯罪級に旨かったです。今まで人生で食べたどんな魚よりおいしい気がしました。
 
日が沈んでいくのを眺めながらチューハイをごくり。
魚にかじりつきながら、さざ波の寄せては返す音に耳を傾ける。
はぜる焚き火が辺りを仄かに照らし出す。
 
これです。こんなことがしたかったんです。
 
 
日が完全に沈むと辺りは急激に闇に包まれてしまうので、日没前にいそいそと後始末をして展望台に戻りました。
 
阿波連はビーチが有名なので、公衆トイレや水道設備も充実。水道水でシャワーもしっかり浴びて、10時には床に入りました。
日が沈むと何もできなくなるので、眠るしかないんです。これぞ原始生活。
 
 
ーー3日目に続く。