青色コラム

著者紹介:1995年生まれ。大阪生まれ、東京育ち。現在沖縄にて大学生として活動中。

なぜ青色か、それは青い空の無限の広がりと、己が青さを意味しているのである――。 嘘です。ただ青が好きなだけです。2秒で考えました。 非公認コラムニスト・くぼただいちが日々の出来事や活動、映画などの鑑賞批評もどき等を綴ります。

アニメ「BLACK LAGOON」 ハードボイルド加減強めでいこう


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監督・片渕須直
 
原作・広江礼威
 
音楽・EDISON
 
公開・2006年 日本
 
ストーリー・日本の一大商社、旭日重工に勤めるサラリーマン岡島緑郎(浪川大輔)は資材搬入課に属していたため、社内の機密情報が入ったフロッピーを海外の取引先に受け渡す任務を負う。
しかし緑郎は別口の依頼でフロッピーを略奪しにきた「ラグーン商会」という海の運び屋集団に襲われ拉致されてしまい、その上機密漏洩を危惧した旭日重工が雇った傭兵派遣会社のエージェントから命を狙われる羽目に。緑郎の機転によりラグーン商会はエージェントへの反撃に成功し、行き場をなくした緑郎は「ロック」と名を変え、ラグーン商会の水夫として雇われる。
黒人のキャプテン・ダッチ(磯部勉)と2丁拳銃使いの女銃士レヴィ(豊口めぐみ)、ハッキングの天才ベニー(平田広明)にロックを加えた4名が、タイの架空犯罪都市ロアナプラを舞台に命懸けの任務をこなしていく。
 
 
 
個人評価・4.1/5.0
 
 
 
 
 
超ネタバレコラム、今回紹介するのは漫画原作のアニメ・ブラックラグーン
これまた古めのアニメ作品ですが、原作は長期休載中。
 
俺もつい最近まで存在すら知らなかったんですが、大学の友人に薦められてまんまとハマってしまった作品です。
「だいちは多分好きだと思うよ」とピンポイントでリクルーティングされたので、さてどんなものかななんて上から目線で視聴を始めたのが運のつきでした。
 

・・・面白れぇ。

 
最近面白いとしか言ってない気がします。楽しようってわけじゃないんです。でも、良作に出会うってのはいつだっていいことですよね!(逃げ)
 
 

ブラックラグーンは前回このコーナーで取り上げた

blue-column.hatenablog.com

に引き続き、アングラな世界観MAXの物語。てか治安の悪さに関してはもう他の追随を許さないんじゃないんでしょうか

 

舞台となるロアナプラでは聖なる教会が麻薬を密売し、ホテルを運営するのは旧ソ連の軍人崩れマフィア集団。警察は「揉め事は俺の見てないところでやってくれ」と言って賄賂で黙り、登場人物の9割は何かしらの犯罪者という極悪を幕の内弁当みたいに詰め込んだ都市です。
 
こんな場所でホワイトカラースタイルのロックはたくましく悪の道に走っていきます。
本人は己の正義を貫くために最低限の筋は通そうとするんですが、その順応力は最早ザリガニ並。住み始めたらどんな水質でも大丈夫というド根性の持ち主です。羨ましい。
 
 
この作品の魅力は、
  1. 緻密な時代考証と考え抜かれた設定に裏付けされるリアルな闇社会
  2. ハリウッド映画ばりの大味でわかりやすいキャラクター性
  3. 登場人物達が口にする、中二心をくすぐる軽妙な言い回しや小粋なジョークの数々
にあるんじゃないでしょうか。我ながら的確な分析過ぎて学説論文みたいになってきたので、気持ち悪くなりました。
 
ちなみに作中では「クソ」「ケツ」という単語が3年くらい前のテレビ付けたら剛力彩芽が映っていた確率なみに頻出するので、この2つの単語が大好きな人は無条件で見ることをおすすめします。
苦手な人も免疫がつくと思うのでもれなく見ることをおすすめします。
 


ブラックラグーン・イカしたセリフ集★

せっかくなので、ここで作中で出てくる軽やかなセリフ回しを少し紹介。

 


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巻き込まれないよう陰から隠れて見ていたベニーとダッチとロック。


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ベニー「地球上で最もおっかない女の上位3人だ・・・」

ダッチ「グラウンドゼロって気分だぜ」

 
 
・・・いい男が女3人相手に隠れてぼやくことしかできないってのがいいですよね。まぁ、この3人が集まると冗談抜きで爆心地になりかねないので賢明な判断なんですが。
 
 
 
  • ロアナプラで武器商人も営むシスター・エダ。ラグーン商会が調達を依頼した武器を出し渋ったところ、レヴィと銃を突きつけあう結果に。

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レヴィ「どきなエダ、この二流ガンマンが」
エダ「額でタバコ吸うコツ、教えてやろうか」
 
 
・・・多分こめかみを銃弾が貫通したらいい塩梅に煙が立つんでしょうね。人生で1度は言ってみたいセリフの一つです。言った時点でもう犯罪者なんですけどね。
 
 
 
  • ロアナプラに事務所を置く中華系マフィア三合会のボス張(チャン)さん。革命派テロ組織の文書(曰く愉快なピクニック表)をブルガリアの諜報員から入手したのが仇となり、事務所を爆破されラグーン商会にやってくる。

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「俺の音を聞くや連中は、ケツをローストされる前にここを失せろとぬかしやがった。そこで、俺はこう答えた。オーライ、じゃ他を当たるよ。その結果、俺の事務所はヨルダン辺りまで吹っ飛び、予告通りに俺はケツをローストされかけてここに来る羽目になったわけだ。まったく、不愉快な連中だよ」
 
 
・・・こういうどんな時でも変な余裕がある人、好きです。手榴弾投げつけられても、「焦んなよ、こういうときはびびったら負けだ」とか言って平然と蹴り返します。人生経験が豊かすぎるのも考えものですね。
 
 
 
 
 
こういうくさいセリフ回しも、ブラックラグーンの世界観の中では成り立っているんですね。洋画の吹き替え版だと思ってしまえば普通に楽しめちゃいます。
 
 
さすがにレヴィとかが「オーケーオーケー、スウィートパイ」とか言うと、ん?と思ってしまいますがそういうところはご愛嬌ということで。
 
 
Black Lagoon: Complete Set - Season 1 & 2 [Blu-ray] [Import]

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 今回紹介したアニメ。まだ1期までしか見れてないので、2期も早く見た過ぎてクソでも漏らしそうです。

 

 

 休載中の原作はこちら。

 

 

ではまた! 

ドラマ「池袋ウェストゲートパーク」 IWGP最高!

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監督・堤幸彦
 
 
 
公開・2000年 日本
 
ストーリー・池袋西口にあるフルーツ屋の息子、真島マコト(長瀬智也)はいつも西口公園で親友のマサ(佐藤隆太)とつるんでいた。学生時代は地元でも有名な不良でありながら真っ直ぐな性格のマコトは、池袋では顔が広く、池袋のストリートギャング「Gボーイズ」のキング・安藤崇(窪塚洋介)とは同級生の友人関係。「めんどくせぇ」が口癖のマコトだが、持ち前の行動力と顔の広さを頼って、ヤクザや個性的友人達が次々とマコトに面倒な依頼を持ってきては、その度に事件に巻き込まれていく。
 
 
 
 
 
個人評価 4.6/5.0
 
 
超ネタバレコラム、今回は16年前のドラマの紹介です。
あまちゃん」などで今をときめく脚本家クドカンが、初めて連ドラ脚本を手がけた作品。16年前、このドラマの影響で渋谷や池袋に「チーマー」と呼ばれる若者の不良集団が沸きに沸いて社会現象化したことは記憶に新しいですよね。
 
 
・・・どこがって感じですね。
当時俺にいたっては若干4歳ですしね。記憶どころか物心すらおぼつきまくっていた時期です。猫だったら軽く化けて出れる年月ですね。
 
チーマーという言葉も完全に死語と化した今さらになって、なぜ池袋ウェストゲートパークの記事なのか。
それはこんなにも面白い作品が時の彼方に埋没していて、現代を生きる若者が池袋のいの字も知らないのが残念でならないからです!今こそIWGPの魅力を再発見してもらいたい!!
あとは俺がつい最近TSUTAYAで借りまくって見たからです。借りすぎて延滞さえしてしまいました。延滞料たけぇ・・・。
 
 
そもそもこのドラマ、原作があります。直木賞作家でもある石田衣良先生がなんと18年にわたって執筆しつづけているシリーズものの小説なんです。現在全11巻に及ぶ大作なんですが、俺はもともとこのシリーズの大ファンなのでした。
 
読めば読むほど味が出る、マコトの切れっ切れの語り口が爽快な、スピード感溢れるこの原作をクドカンがどういう味付けで料理したのかもちろん気にはなっていました。でも原作ファンとしては、わさびと醤油でスッキリあっさりまとめられてるところにドロドロの中濃ソースとかかけられちゃったらもう、気持ち悪くて仕方ないじゃないですか。それを恐れて今までなかなか手を出せなかった作品でもあったのです。
 
・・・まあ、結果クドカンの才能の前にひれ伏すことになりました。少しは「原作の面汚しだ!」みたいな批判をボロクソに言いたい気持ちもあったんですが、全然言えません。無力でごめんなさい。
 
 
 とはいえ!原作もドラマも堪能しているからこそ言えることは、この2つは舞台と登場人物の名前こそ同じだけども、ほとんど別の話だということです。クドカンは味付け以前の問題で、別の料理を作っちゃったんですね。でもこれが旨いからずるい。
 
 
クドカン流登場人物名鑑★
ドラマ版は登場人物のキャラクターや使い方が、もう原作とはだいぶ違います。せっかくなので少し紹介。
 
①マコト(長瀬智也)

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池袋のトラブルシューター、マコト。主食は焼きそば。口癖は「めんどくせぇ」。
 
見た目のイメージ的にも最も原作に近い。しかしこちらのマコト、バカすぎる。度を越えたバカなんです。「トラウマ」という言葉の説明を聞いて、「なんで虎と馬が一緒にいるんだよ。意味わかんねーよ、話が見えねーよ」と息巻いていました。
原作では、その文章自体をマコトが雑誌のコラムとして書いている設定なのもあり、結構インテリジェンスな面もあるんです。
 
②キング崇(窪塚洋介)

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ギャング集団・Gボーイズのヘッド。通称キング。ブス専。
 
逆に原作から最もかけ離れたキャラクター。原作のキングは氷の王様と呼ばれるポーカーフェイスのクールガイ。対してこちらのキングはいい意味で完全にイっちゃってます。語尾にナリとかつけちゃいます。これまたどうしてカッコいいっていう窪塚マジック。
 
③ヒカル(加藤あい)

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本名渋沢光子。マコトの彼女になる。
 
原作では1話しか出てこなかったヒカルも、ドラマでは全話通して登場する重要な役どころ。
 
④山井(坂口憲二)

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通称ドーベルマン殺しの山井。池袋で最もどうしよもない男。
 
学生時代に近所のドーベルマンを五寸釘1本で殺傷して一躍名を馳せた山井。原作ではほとんどモブキャラ状態の彼も立派なキーパーソンです。
 
⑤真島リツコ(森下愛子)

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マコトの母。合コン好き。ねずみ講の会員。
 
原作ではおふくろとしか書かれず名前すらなかった母ちゃんが、こちらではパワフルに大活躍。マコトからはババアと呼ばれて親しまれています。ババアババアいわれすぎてかわいそうなレベル。
 
 
 
クドカンが描く人物は一人一人が生き生きとしていて、見ていて楽しいんですよね。
ストーリーとしても、1話完結に近いような事件を散りばめつつ、最後まで軸となるような謎がきちんと用意されている。抜群に連ドラ向けの脚本なんです。
クドカンお得意のおふざけも随所に挟まり、後半ではメインキャラが死体で見つかるような鬼シリアス展開もありと、緊張感のメリハリもすごい。
 
やっぱクドカン半端ないっす。
 
 
原作もマジでおすすめなので合わせて見てみてくださいね!
IWGP見て池袋に走れ!!
 

 

池袋ウエストゲートパーク DVD-BOX

池袋ウエストゲートパーク DVD-BOX

 

 今回紹介したドラマ

 

池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)

池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)

 

 原作はこちら

 

 

ではまた!

舞台鑑賞~#HashTag

先日の話になりますが、舞台を見に行ってきました。


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#HashTagプレゼンツ “TABLE CHAERGE”
 
沖縄県那覇市松尾にある「わが町の小劇場」にて開催。
安泉清貴さんと福地涼さんと神田青さんという県内の若手舞台俳優3人が、#HashTagというTwitterで宣伝するとき異様に面倒くさそうな名前のユニットを組んで行う舞台の記念すべき第1回目の公演でした。
 
 
実は俺、以前とある舞台演出家さんと知り合いになり、その方の舞台に出させていただいたことがありました。
演技経験皆無で一人芝居をすることになり、関係者の方々から「かわいそう」と言われたのも良い思い出です。
その舞台で知り合ったのが安泉清貴さん。

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舞台中央、ローマの彫刻みたいなポーズの人
 
常に新しいことに挑み続ける清貴さんはまさに、向上心がストイックと書かれたTシャツ着て歩いてるような人です。よりわかりにくく例えてしまってすいません。
そんな尊敬してやまない清貴さんから誘いを受けたので、原付すっとばして見に行った次第なのです。
 
 
舞台とか、よく見に行くんですよ、僕。
的芸術推奨キャラを作って行きたかったのですが、なにぶん自分でお金払って一人で舞台見るなんて初めてのこと過ぎてふっつうに緊張しました。例えるなら映画館で一人レイトショー鑑賞デビューするときに感じる緊張感と似ています。度々わかりにくい例えですいません。
 
 
この舞台、実は普通の舞台とは作りが全く異なる舞台でした。
なんと台本が存在しないんです。
つまり、即興劇なんです。決められたセリフがないので、出演者はその場で次の展開を考えてます。なのでオチが生まれなかったり、沈黙が訪れたりという大惨事がいつ起きてもおかしくないハラハラドキドキがノンストップな舞台なのです。
業界ではこういう形式の舞台をインプロと言うそうです。もし大事な会議やプレゼンで資料を用意出来なかったときは、今後インプロで華麗に切り抜けることをオススメします。中身は自分で考えてください。
 
さらにこれまた変わった手法として、舞台が始まる前にお客さんに紙が配られ、何か一言書くように言われます。その紙が本番中の舞台上にばらまかれ、役者が読みたいときにその紙を拾って、セリフとして言うというのです。その紙を拾うポイントも見所の一つ。
 
 

設定をお客さんから募集したところ、パールハーバーの船の上」という無駄に鬼畜じみた設定に決定。

照明が消えて、さぁスタート!

 
 
ーーー甲板をデッキブラシで必死に磨く青さん。キラリと光る汗を拭って、

「ボクはボブ」

急な自己紹介が入ります。最高。
 
続けて現れた涼さんもデッキを磨き始め、「ボクはマイケル」
こっちはマイケルみたいです。
 
話は奇跡的に進み、遂に感動のクライマックスシーンへ。清貴さんが零戦を操縦し、アメリカ艦隊に奇襲攻撃をしかけます。
ちなみに清貴さんが射撃ボタンを押すときの掛け声は「ファイア!!」でした。日本兵も巧みに英語を操っちゃいます。
 
船上にいるマイケルの上に無情にも鉄の雨が降り注ぎます。マイケルは被弾し、腕を負傷。
「マイケル!大丈夫!?」
「・・・う、腕がもう、動かないんだ、キャサリン・・・」

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「俺はもうだめだ・・・」
「だめよ!一緒に祖国に帰るって言ったじゃない!」
「お前がもし生きて帰れたら、俺のおふくろに、この言葉を伝えて欲しい」
 

息も絶え絶えに床から紙を拾うマイケル。息も絶え絶えに床から紙を拾うマイケル。

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「はぁ・・・はぁ・・・頼む・・・この言葉を・・・彼女いる?

やらかしたマイケル。

 
「違うんだ、俺が本当に伝えたい言葉は・・・」
想像を絶する苦しみに顔を歪めながら、再び床から紙を拾うマイケル。床から紙を拾うマイケル!!!
 
「俺が伝えたい言葉は・・・」

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「俺イケメン!!」

 
 
 
マイケーーーーーール!!!!!
 
 
マイケルは泣いてました。
 
 
 
 
舞台、いいですよね。映画はDVDで見返せるけど、舞台はこの時一度きりです。特にこのハッシュタグが見せてくれる作品は、世界でこの一回しか絶対に見れません。
いや~今年は舞台見に行く年にしようかな!
 
#HashTagの公演はvol.2もあるようなので、県内の方は興味があったら足を運んでみてはどうでしょうか。
とても楽しい時間でした!
 
 
ではまた!

珍入者あり!

どうもこんにちは、くぼただいちです。

 
 
突然ですが昨夜からの同居人を紹介したいと思います。
 
 

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吾が輩は猫である。名前はまだない。
 
 
外にいた黒猫が、上機嫌で帰路についていた俺に勝手にくっついてきて、部屋までずかずかと上がり込んできました。
 
招待した覚えもないのに、すぐにうちで一番くつろぎ始める猫。
 
ほんとにこんなことってあるんですね。
正直真っ黒過ぎて不吉な予感しか覚えませんでした。
 
 
しばらくうちで女王様気分(こいつメスでした)を味あわせてやってから、お外にリリース。野良猫としての血がたぎっている内に野生に戻してやるに限ります。
 
 
・・・約一時間半後。
自宅で優雅にデスクワークという名のプレイステーションにいそしんでいると、
 
 

にゃー

 
扉の向こうで声が。
 
 

嘘だろ・・・。

 
がちゃりと扉を開けると、いました。ちょこんと彼女が扉の前で座り込んでいました。
 
しまった!部屋の位置しっかり把握されてしまった!
 
 
そこからはいたちごっこです。
 
追い出して・・・
 

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にゃー。
 
また追い出して・・・
 

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再びにゃー。
 
もう帰ってくるなよ~
あれ、沈黙。ようやく野生に帰ったかな?
 
そぉ~(扉半開け)
 

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毛繕いしてただけでした
 
 
放っておくと、まうまうと小さい子みたいな不憫な声を出して鳴き始め、終いに扉をガリガリやりはじめる始末。
 
 

うちはペット禁止なんだよおぉぉぉ!!!!

 
俺も泣きたいくらいです。まさに阿鼻叫喚。
 
しかし一度うちに招いて彼女に未練を与えてしまったのも俺なのはまた事実。始末に終えないので仕方なく1泊だけさせてやることにしました。
 

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もう、ドア叩いてるんだから早く入れてよ!ただでさえ一時間半もかけて来てるのに!
 

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・・・もしかして浮気とかしてんじゃないの?あやしい~
変なことしたら引っ掻くからね
 

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はぁ~疲れたぁ~
早くマッサージしてくれないと体動かな~い
 
 

 

とんだじゃじゃ馬娘ときてる!!!

 
 
眠ろうにもこいつの喉が延々とゴロゴロゴロゴロ・・・。
 
250㏄のアイドリングか!
 
すぐ横でニーハンの排気音レベルの重低音が響いてるせいで寝不足になりました。
 
 
 
ってコラムを書いてる今もこんな状態。

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切実に里親募集中!!!!!(沖縄県内)

 
【ねこデータ】
名前・まだない
性別・じゃじゃ馬娘
色・漆黒及び不吉
備考・なんだかんだかわいいんだよなこのやろう
 
さぁ君もキキみたいに黒猫連れて魔女修行にでてみないかい!?

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ではまた!

映画 「凶悪」 凶悪過ぎてなぜ面白い

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出演・山田孝之ピエール瀧リリー・フランキー 他

脚本監督・白石和彌

音楽・安川午朗

公開・2013 日本

ストーリー・スクープ雑誌「明潮24」に東京拘置所に収監中の死刑囚・須藤(ピエール瀧)から手紙が届く。記者の藤井(山田孝之)は上司から須藤に面会して話を聞いて来るように命じられる。藤井が須藤から聞かされたのは、警察も知らない須藤の余罪、3件の殺人事件とその首謀者である「先生」と呼ばれる男・木村(リリー・フランキー)の存在だった。木村を追いつめたいので記事にして欲しいという須藤の告白に、当初は半信半疑だった藤井も、取材を進めるうちに須藤の告発に信憑性があることを知ると、取り憑かれたように取材に没頭して行く。――ウィキペディアより抜粋

 

 

評価・3.7/5.0

 

TSUTAYAで「今日は何借りようかな~」とぷらぷら流していたら目に留まったこのジャケット。

 

奥の二人既に悪すぎんだろ。

 

ジャケ写から早くも滲み出る悪行の数々が目に浮かんでくるようです。このリーリー・フランキーとか絶賛痴漢してそう。

そこで痴漢の真相を見届けるべくいそいそと借りて帰り見てみたら・・・・痴漢どころかレイプしてました。そんでもってクスリ打って放火して、なんか川に簀巻きの人突き落として、仲間拳銃で打ち殺して、まあこれは全てピエール瀧演じるヤクザ・須藤の鬼畜プレイなんですが、

 

だめだ、悪すぎだこれ。

 

完全に凶悪っぷりを舐めてました。しかもこれ全て冒頭カット。しょっぱなからぶっ飛ばし過ぎです。

もうね、須藤がすごいのかピエールがすごいのか、人を楽しむでも恨むでもなくただそこにあるから壊すというお手軽さで殺していくんですよ。ひたすらに怖い。

 

あれよあれよという間に須藤は警察にパクられます。ここで一安心かと思いきや、実は須藤にはまだ警察にもばれてない余罪が3件もありました。

それを解き明かすのが週刊誌記者の藤井くん山田孝之も相当な凶悪っぷりを披露してくれるのかなと勝手に予想していたので、彼の正義感溢れる役柄にもう一安心。

 

藤井くんが警察も脱帽レベルの執念深い捜査を進めていくと、浮かび上がってくるもう一人の凶悪人・「先生」の姿。リリー・フランキー演じる先生は不動産ブローカーなんですが、

この先生のサイコパスっぷりがもう完全にイっちゃってます。

ここから場面が飛んで、3件の余罪の全貌が再現されていく展開に。

 

★3件の殺人と先生の興奮度合い★

①借金が返せなかった老人を先生が絞殺、そしてバラバラにして焼却炉でバーニング事件

先生がおそらく初めて起こしたであろう殺人事件。須藤に連絡して遺体を鉈でザクザク解体し、知人宅の焼却炉で燃やしました(大迷惑)

先生は仕上げの着火時に「一度人燃やしてみたかったんだ☆」と喜々として点燈されました。なんだこいつら。

②土地持ちの老人を行方不明にして土地を掠め取っちゃえ大作戦(生き埋めversion)

タイトルコール通りの内容ですが、生きたまま砂をかけられて見えなくなっていく老人を見下ろしながら先生の一言。「そんな顔されたら興奮するなぁ(しみじみ)」。もう逆に渋いっす先生。

③借金を生命保険で減らすため「おじいちゃんを殺してほしい」と依頼してきた家族と、それに快く応える先生の感動物語(酒とスタンガンによる拷問version)

どんどんタイトルが長くなって申し訳ないのですが、つまりそういうことです。外傷無しに殺害するためにスピリタスの強要やら高圧電流やらでおじいちゃんをひたすら拷問。現場は先生の大爆笑に包まれて、大学生の飲み会のような和気あいあいとした雰囲気すら流れています。先生のムードメーカーっぷりが存分に発揮されている一場面。

 

とまあ、こんな調子で実に本編の半分近くが拷問殺人ムービーで構成されています。少なくともタイトル負けは全くしていないと言えるでしょう。

 

 

しかし!映画「凶悪」の見るべきポイントはそんなスナッフフィルム的要素だけではないのです!実は人間ドラマとしてかなり重厚な作品に仕上がっているのです。

極悪人の二人にも人間臭い一面やドラマがあり、正義を追い求める藤井くんサイドにも家庭の崩壊や取材が行き過ぎて住居侵入や公務執行妨害にまで及んでしまうなど、悪が忍び寄ります。

事件の重要な参考人が、結果的に藤井くんの追い込みによって事故死してしまうのも印象的なシーン。善悪の定義を見ているものに投げかけてきます。

 

藤井くんの命を削った取材が実り、先生は逮捕されるに至ります。拘置所で先生と藤井くんが向き合うラストシーン、先生は「今一番私を殺したがっているのは、須藤でもなく、遺族でもない」と言って、藤井君を指さし扉の向こうに去っていきます。

 

果たして、その殺意は善か、悪か。

 

人間はそんな二面性だけでは表しきれないということなのでしょう。誰の心の中にも、善と悪は混在している。その時々でどちらが自分を支配するのか、それだけの違いなのかもしれません。

 

なんだかんだ言って、結構おすすめな映画でした。

見終わって胸糞悪くなると思いきや、意外や意外、「いや面白かったよな・・・?」と自問してしまうほど面白かったです。あれだけの拷問ムービーを楽しめている時点で俺も凶悪なのか・・・?なんて思えてしまうのもこの映画の醍醐味なのかもしれませんね!

 

 

 

てな話が全て実話に基づいているっていうからほんと恐ろしい。

こいつら実在してたのかよ・・・。

そんじょそこらのホラーより怖い結末でした。

 

ではまた!

 

 

凶悪 スペシャル・プライス [Blu-ray]

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原作はこちら

凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)

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コラム、始めました

どうも!はじめまして、くぼただいちです。

もういっそ本名でやったろうということで、本名丸出しで行きます。ひらがな表記なのはなんかその方が親しみやすそうに見えた気がしたからただそれだけです。

 

 

・・・いや、誰だよ!

 

 

っていう話だとは思いますがお見知りおいていただければ幸いです。

 

 

 

てなわけでこれからはてなブログにて、隔週くらいの頻度で気ままにコラムを書いていければと思います。ここ「青色コラム」にて取り上げたいコンテンツは、

①「青色マイライフ!」

・・・くぼただいちの日常や活動について自由に書き連ねます。俺の素性に興味ある人は見てね!むしろ興味ある人だけ見てね!

②「超ネタバレ映像批評コラム」(仮)

・・・くぼただいちは結構文化人的な側面をフィーチャーしたがりなので、そういうコーナーを設けます。映画やドラマ・アニメなどジャンルにとらわれず鑑賞した映像作品について私的コメントを綴りたいと思います。ちなみにネタバレをバリバリの前提にして書きたいと思っているので、必然的にまだ作品を見ていない人は知らない方が幸せなコラムになります。見た人たちだけでニヤニヤできる極めて閉鎖的なコラムにしようと心がけていきたいと思います。

 

現時点ではこれだけです。これからもっとコンテンツ拡充していく予定ですのでお楽しみに!

 

 

最後になぜ俺が〝ブログ〟ではなく〝コラム〟という表現にこだわるのかを一応釈明しておきましょう。

先日大学の友人と話していて、彼が何気なく発した問題発言に、

「ブログやってるパンピー(一般ピーポー)って、絶対精神的に何らかの闇抱えてるよね」

という一節がありました。
 
 
※断じてそんなことはありません。
 
 
友人を代表して俺からもその偏見に満ちたコメントに関しては謝罪させていただきます。
 
・・・でもね、これからブログを開設するに当たってね、そんなことさらっと言われたらちょっとは気にかけちゃうじゃないですか。闇はなるべく軽くしたいっていう心情が湧いちゃうじゃないですか。
 
てことで〝コラム〟にします!ブロガーの皆さんごめんなさい!俺は断然コラムっていきます!
 
 
ではまた今度!