映画「ロード・オブ・ザ・リング全3部作」ファンタジーの教科書
出演・イライジャ・ウッド、ヴィゴ・モーテンセン、オーランド・ブルーム 他
監督・ピーター・ジャクソン
脚本・ピーター・ジャクソン
原作・J・R・R・トールキン
音楽・ハワード・ショア
公開・2001 アメリカ
ストーリー・その昔、世界には人間の他にエルフやドワーフなど多様な種族が共存していた。その平和を脅かす、モルドール国の冥王サウロンと人類の存亡をかけた戦争が行われ、人間の王がサウロンを滅ぼしその指輪を手に入れた。しかし指輪には強力な魔力があり、持つものの心を破滅させてしまう。やがて人間の王も指輪を巡る争いに破れ、指輪は人知れず湖の底で数百年の眠りについた。しばらく平和な時代が訪れたと思われたが、サウロンの復活によって再び世界に魔の手が忍び寄る。指輪は真の持ち主の元に還ろうと、魔力で人を惹き付け始めた。サウロンの元に指輪が戻れば彼は完全復活し、人類に希望はなくなる。指輪の元に導かれたホビット族のフロドを始めとする仲間達は、モルドールの地の奥深く、地獄の火を吹く滅びの山へ、指輪を破壊するために旅立つ。
個人評価・4.5/5.0
今回紹介するのは、今更説明するまでもなく映画史に残る超大作「ロード・オブ・ザ・リング」です。
最近は有名所ばかり紹介しているので、「こいつそのうちハリーポッターとか紹介し始めるんじゃ・・・」と危惧している方もいるかもしれませんし、いないかもしれませんね。
どちらにせよハリーポッターは好きすぎて通算5回は見ているので、しばらく見る気はないです。
さて、ロードオブザリングに関しては2回目の視聴ですが、この作品、見る前に相当気合いを入れないと見きることができないのが最大の難点ですね。
公開当時も話題になったと思います。
「上映中に絶対トイレに行きたくなる」と。
そう、長いんです。
1本でもトイレだなんだと生理現象を訴えるか弱い人間達にとって、まして3本見きるとなるとエコノミークラス症候群で病院に運ばれかねません。
でも逆に凄いと思うんです。
指輪をモルドールの火山に運ぶという、言ってしまえばこれ以上ないほどの超単純作業の映像を、約10時間に渡って垂れ流しているんです。そしてめちゃくちゃ面白いんです。
これって間違いなく凄いことです。
↑指輪を唯一破壊する手段が、この滅びの山の火口に指輪を投げ込むこと。こんな場所には行かない方が幸せな人生を送れることだけは確かです。
話としては「道中何度も死にそうになる旅行記」と言えば事足りるのですが、それだけだと、早稲田大学の探検部が毎年のようにやっていることと大差ありません。
ロードオブザリングの魅力は圧倒的な映像美と、ファンタジーの王道を極めた世界観と、ハマり過ぎた登場人物にあります。
特にCGに関しては15年前でこのクオリティだとすると、もうこれ以上進歩することはないんじゃないかと思えるほど凄まじいです。
↑ゴンドール王国の壮麗な都・ミナスティリス。モルドール軍の総攻撃を受けてボコボコに破壊されます。
もうほとんどのシーンの撮影方法が全くわかりません。
全編ニュージーランドで撮影しているそうなので、常にブルーシートの前で演技している訳でもなさそうですし。
それにしてもこういうファンタジックな物語を描く人って、大抵ネーミングセンスがずば抜けてるのは何でなんでしょうね。
先程登場したミナスティリスも充分にカッチョいいですが、個人的にはアイゼンガルドの響きもお気に入りです。
↑サウロンの手先となった白の魔法使い・サルマンの城があるアイゼンガルド。
あとは重要な役どころの、アラゴルン。
このアホみたいなイケメンがアラゴルンです。
「我が名はアラソルンの息子、アラゴルン!」なんて1度でいいから名乗ってみたいですよ。名乗った瞬間人生勝ちじゃないですかこんなの。
日本人で匹敵できるとしたら
「俺は森進一の息子、Taka!」
⇩⇩⇩
うーん、ありかな?
「俺は竹下登の孫、DAIGO!」
⇩⇩⇩
ウィッシュ。ギリなしですね。
3部作全てアカデミー賞で何かしらの賞を取るという偉業を成し遂げた作品ですから、圧巻のクオリティは間違いないなしです。
音楽も素晴らしいですしね。
俺はこの映画を見て、馬を飼いたくなりました。
もし飼ったら、名前は「ウィリアム・マッド・コルヴィス」にします。呼ぶ時は略してうまこと呼びます。
カッコよさ台無しですね。
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↑今回紹介した作品はこちら
ではまた!
コザ琉映の幕引きに立ち合った話
こんにちは、くぼただいちです。
去る2016年7月31日。
突然ですがこの日がなんの日だったか、皆さんはわかるでしょうか。
「あ、自分の誕生日だ!」
と思った人に関してはおめでとうございますとしか言えませんが、それ以上にもっと歴史的に重要な意味を持つ日なのです。
そう、コザ琉映が長いその歴史に幕を下ろしたその日だったのです!!
これだけハッキリと言ってもほとんどの人がその重要性を理解できていないと思うので、解説します。
コザ琉映とは?
コザ琉映とは、沖縄市コザ銀天街の一角にある1960年創業の映画館です。
見てください。
歴史ある外観に、わくわくを抑えきれません。
なんとこのコザ琉映、未だにフィルム映画を映写機で投影して上映しているのです。フィルム映画特有の画面のバチパチ感が楽しめるのです。溢れ出す昭和愁に胸の高鳴りを隠せません。
肝心の映画は何を流しているのかというと、
・・・ではなく、
ポルノ映画です。
(※以降紹介するポスターは公衆衛生上、全てモザイク処理を施しております。クリックしたらモザイク外れるとかの仕掛けも著者の技術的都合上ありませんので、ご了承下さい)
そりゃわくわくもすりゃ胸も高鳴るってもんだ。
閉館日に初訪問
そもそもコザ琉映に足を運ぶことになったあらましは、ある後輩の一言からでした。
「先輩、俺、ピンク映画見に行きたいっす」
彼の目は純粋な学問の探究者のように澄みきっていました。
「いや、うん。行こうよ」
ものの8秒ほどで人生初のポルノ映画館に礼賛することが決まった瞬間です。
調べてみると沖縄県内には2ヶ所ポルノ映画館が存在することが発覚。一ヶ所は首里、そしてもう一つがコザ琉映でした。
そしてコザ琉映が閉館を迎えることを知り、その勇姿を見届けようということで一路コザへ。
ちなみに俺は、フォーマルな場であることを想定してビシッとスーツを着て行きました。
マジで閉館日に来ちゃいました。
女将さんに「そこのお兄さんたち見ていきな」といざなわれいざ中に。
料金は1100円で、好きなだけいていいそうです。しかも今日は閉館日なので特別に、一度退出してまた戻ってきても追加料金なし。
それすなわち1100円ポッキリで朝から晩までポルノ映画漬けの一日を送れるという意味です。まったく、脳が沸騰しちまうってんだ。
館内には往年の手書きポスターの数々。
↑平成生まれにはトルコという響き自体が文化遺産。あと、団地妻って言葉作り出したやつの語感センスには脱帽せざるを得ない。
↑一番右の作品のタイトル「修道女 塗れ縄ざんげ」に、監督の性癖が詰め込まれ過ぎてて爆笑しました。
いや~ロマンスに溢れていますね。
場の空気に流されないためにもスーツを着てきて完全に正解でした。
ちなみに館内のトイレにはトイレットペーパーがありません。
女将さんいわく「トイレットペーパー付けたらそこら辺がトイレットペーパーだらけになる」そうです。お察しします。
劇場内は意外と広く、なぜか後方で立ち見している人が多かったですね。
通は立ち見するという文化でもあるんでしょうか。
↑上映終了後に撮影しています。
席につくなりなぜか、こういう「場末のフィルム映画館でしたいこと」の話で盛り上がる俺ら。
後輩「俺は何人かでかくれんぼがしたいですね」
俺 「あー、あるね!子供達が閉館後の映画館でかくれんぼして一人いなくなるパターンのやつだよね」
俺「俺はやっぱ闇の取り引きしたいよね。前後に座って、封筒を座席の隙間からスッと」
後輩「そういうときって大体白黒のフランス映画とか上映してますよね!」
しかし我々は上品にフランス映画を見にきた訳ではありません。
目的はポルノ。さぁ、エロスの扉を開けようではないですか!
上映作品一言レビュー
①「女教師 秘密の放課後」
一番現代的な作品。
男優が綾野剛に少し似ていたのがポイントです。
内容としては姉夫婦と妹カップルが同棲することになって、両組共に秩序が崩れ去るというありきたりなものですが、ラストシーンで四人で囲む食卓になんの前触れもなくバラの花びらが大量に舞い落ちるという、斬新すぎる演出が神がかっていた作品でした。
②「背徳の海 情炎に溺れて」
あまりに社会的なテーマが設けられていて、堪えきれず寝てしまった作品。
海に何かを建設しようとする行政とそれに反対する近隣住民の攻防を描いていたようですが、主演のセクシー女優・友田彩也香のネームバリューに釣られてガン見していた後輩も内容はさっぱりわからなかったそうです。
③「緊縛絵師と甘美なる宴」
もはやミステリードラマの域に入り込んだ、伏線回収が鮮やかな作品。
緊縛絵師という崇高な芸術を完成させようとする画家と、その絵のモデルとなる半奴隷状態の娘の話なんですが、そこに殺人事件や復讐や野望やポイズンという要素が複雑に絡み合いまさに緊縛状態に。上手いこと言えました。
スーツを着ていったのが幸を奏し、女将さんにもすぐに覚えてもらい顔パスになったのは感慨深かったですね。
最終日に初訪問で常連感を醸し出すという偉業を成し遂げたと思います。
最後に注目の俳優を紹介します。
なんと上映されていた3作品の内2作品に出演していた超売れっ子俳優、
森羅万象(しんらまんぞう)さんです。
まんぞうを知らねばポルノ界では間違いなくにわか扱いされますので、これからポルノ界を背負って立とうとしている人は必ずメモっておいて下さいね。
ではまた!
ドラマ「まほろ駅前番外地」 困ったらまほろ駅前多田便利軒まで
映画とドラマの比較
おまけ
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ではまた!
映画「TOKYO TRIBE」 レペゼンTOKYOマザファッカ
今回超ネタバレコラムで紹介するのは、映画界の異端児・園子温による監督作品、「トーキョー・トライブ」。
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↑今回紹介した映画がこちら
↑原作はこちら
ではまた!
映画「ジュラシック・パーク」 いつか行ってみたいテーマパーク不動の1位
↑こちらが今回紹介した映画。
映画のタイトルっぽいものベスト3
どうも、くぼただいちです。
映画「スタンド・バイ・ミー」 少年達のバイブル
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